防水工事と建物寿命は
密接に関係している

建物内部への雨や水の侵入を防ぎ、躯体を健康な状態で維持すること。それが防水工事の役割です。防水工事のコストを一番抑えられる方法は、定期的なメンテナンスの実施と建物の構造に合った「正しい施工」をすることに尽きます。

また前回の工事から10年目というのは一つのメンテナンスラインです。防水工事の点検は防水の専門会社に依頼することを強くお勧めします。

知っておきたい防水工事の大事なポイント

見逃しやすい「防水工事」の重要なところをお伝えします

建物の構造や、立地に
適した工法があります

建物構造に合った工法でないと、防水工事本来の耐久性を発揮できません。例えば海沿いの物件であれば仕上げのトップコートを変えるなど、地域に適した仕様があります。

また塩ビシート工法の場合、該当エリアの風力データを取得し、金具の使用量やビスの長さを調整します。ビスの引抜き強度もメーカーによる事前試験でデータに基づいた最適な材料を使用しています。

正しく施工しないと
建物の寿命が縮まります

漏水が起こり躯体が水分を吸収してしまうと、建物の強度が低下する原因となります。

木造であればカビの発生や木の腐食、鉄筋であればサビが発生し、建物の寿命に大きく影響を与えます。

手抜き工事で
10年の耐久性が5年に…。

適切な材料の使用量を下回ってしまうと、膜圧の薄さに比例して耐久性も低下します。

防水施工の劣化の主たる理由は雨と紫外線です。亀裂から入った水分は逃げられず剥離や膨れを引き起こします。

雨漏りを引き起こすと
余計なコストが掛かります

雨漏りを引き起こすと内装のリニューアルなど本来必要のない工事が発生する可能性があります。テナントビルであれば、室内の電子設備に水が掛かり大切なデータの消失に繋がってしまうケースもあります。

トラブルが起きる前のメンテナンスはそれだけ重要なのです。

防水工事で失敗しないために
正しい施工会社の選び方

01適切な工法による施工が
きちんと提案できる

正しい防水工事は正しい工法の選択から。対応可能な工法の種類、多さは防水工事会社を見極める一つのポイントです。

02保証書は書類で
発行されるか

保証書がきちんと書類で発行されるかを事前に確認しておきましょう。またどこから発行されるものなのか知っておくことも大切です。防水材メーカーと施工会社の双方が保証しているケースと、施工会社のみのケースもあります。安心して頼める会社を選びましょう!

03適正価格を
提示しているか

専門工事会社の良いところは、お見積りの項目を詳細まで記載できること。ご納得の上で工事を進めるためには必要不可欠です。

04教育体制は整っているか

きちんとした施工は現場でのマナーにも表れます。住人の方が在宅での作業はもちろん、声の大きさ、物を丁寧に扱うなど配慮が求められます。些細なことにも気が付ける配慮は、ご発注者様の信頼を守るためでもあります。

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